Blender

Blenderの光源を操作しよう

BlenderをPythonで操作するシリーズ第5回です。

前回はこちら → カメラの向きを操作しよう

今回は光源であるLampオブジェクトの操作方法を紹介します。

※ 2019/08/17 追記
記事の内容をBlender 2.80に対応させました。


位置の変更と回転

位置の変更は、bpy.data.objectsから取得できるObjectのプロパティであるlocationに、3次元座標の値をセットすることでできます。このlocationプロパティはカメラのときにも使用しましたね。実はbpy.data.objectsから取得できるObjectクラス (全てのクラスの基底に使用されるObjectクラスとは異なるので注意!) が共通して持つプロパティになります。

同様にして、カメラの回転を設定していたrotation_eulerプロパティを使用することで、光源の回転を設定できます。回転が意味を成すスポットライト型の光源等では、このプロパティを使用することもあるでしょう。


光源特有のプロパティ

光源特有の設定を行うためのプロパティは、bpy.data.lampsから取得できるLampクラスにまとめてあります。使いそうなプロパティと簡単な説明を以下に記します。

  • type:光源の種類を表す。それぞれについて紹介記事を書きます。
  • energy:光源の出力の強さを表す。
  • distance:光の強さが光源に比べて半分になるまでの距離を表す。
  • color:光源の色を表す。

簡単な説明になってしまいましたが、typeプロパティの種類毎に、energydistanceを変化させた時にレンダリングがどう変わるのか、個別の紹介記事を書く予定です。

今回の記事では、光源にはどのようなプロパティがあって、それぞれどの様な目的の時に使用するのかを把握してもらえれば良いかなと思います。


今回は非常に短い記事となってしまいましたが、ここまでにします。

同じ様な感じで、次回はプリミティブメッシュの説明をします。これが使えるようになると、大雑把ではありますが、自分の作りたい3Dモデルを作ることができるようになります。本当に凝ったものは無理ですが。

それではまた次回!